古いPCで作る自宅サーバー:Proxmox + WordPress + Tailscale で簡単外部公開①

自宅に古いPCが余ってます…
我が家にはWindows11に切り替えた際にお役御免になったデスクトップが2台、ノートPCが1台…
皆さんの家にも、使っていない古いPCが眠っていませんか?今回は、そんな古いPCを再利用して、自宅サーバーを構築し、WordPressブログを外部に公開する方法をご紹介します。従来のポート開放やDDNSの設定なしで、安全かつ簡単にWebサービスを公開できる「Tailscale funnel」という技術を活用します。
本記事で実現すること
- 古いPCを仮想化サーバー(Proxmox VE)として活用
- 仮想マシン上でWordPressを構築
- Tailscaleを使って安全に外部公開
- ポート開放不要でセキュアな環境を実現
とくに、ポート開放不要でセキュアな環境を実現っていうのがとっても便利。「Tailscale funnel」のon/offだけで外部公開を停止することができます。最高すぎます!!
必要な環境・機材
- 使わなくなったPC(仮想化基盤として使うので、ストレージ・メモリはそれなりのものの方が楽しめます)
- インターネット接続環境
- USBメモリ(Proxmoxインストール用)
- Tailscaleアカウント(無料プランで利用可能)
構築手順の概要
今回、こちらの記事は操作の概要のみ。
具体的には今後のブログでまとめていこうと思っています。
1.Proxmox VEのインストール
Proxmox VEは、オープンソースの仮想化プラットフォームです。KVMベースの仮想マシンやLXCコンテナを簡単に管理できるWebインターフェースを備えています。古いPCに新たな役割を与えます。
※参考にさせて頂いたのはこちら。
https://qiita.com/ksawada1979/items/c8ea8d0c9ade16570299
2.仮想マシン(VM)の作成
Proxmox上に仮想マシンを作成します。OSはUbuntu がいろいろと便利なので、今回はUbuntuで(CLI使えないわけじゃないんですが、いろいろと便利なのでGUIの使えるデスクトップ版)を活用。
※参考にさせて頂いたのはこちら。
https://zenn.dev/northeggman/articles/d7b29c4e2cd7c7
3.WordPressの構築
仮想マシン上にWordPressをインストール・設定します。まずはLAMP環境(Linux, Apache, MySQL, PHP)をセットアップし、その上にWordPressを構築します。
※この辺りは参考記事がたくさんあって本当に助かりました。
https://morioh.com/a/7ef1d5d384c8/ubuntu-2204-lamp-wordpress
https://www.iehohs.com/ubuntu-server-wordpress/
4.Tailscaleのインストールと設定
Tailscaleは、WireGuardをベースにしたモダンなVPNです。これのおかげで我が家ではSoftertherVPNがセカンドとなりました。仮想マシンにTailscaleをインストールし、安全なネットワークを構築します。
※参考にさせて頂いたのはこちら。
https://utakamo.com/article/network/vpn/tailscale/index.html
https://zenn.dev/argi_berri/articles/24856f6b685b89
https://qiita.com/katori_m/items/47890d2d03a49a77a126
5.Tailscale funnelによる外部公開
Tailscale funnelを設定して、WordPressサイトを外部に公開します。これにより、従来のポート開放やDDNS設定などの煩雑な作業なしで、安全にWebサービスを公開できます。
※参考にさせて頂いたのはこちら。
https://qiita.com/hiro2do/items/f8eed40acab713f20693
この構成のメリットは
- セキュリティ向上: 従来のポート開放不要でセキュリティリスクを低減
- 簡単な設定: 複雑なネットワーク設定が不要
- コスト削減: 不要になったPCの再利用とオープンソースソフトウェアの活用
- 学習効果: 仮想化技術やWebサーバー構築のスキルが身につく
- 環境への配慮: 電子機器の再利用による環境負荷の軽減
といったところでしょうか。特に学習効果は抜群だと思うんですよね。みんな欲しいですよね。自宅サーバー!!
※インフラ周りとかやってたら、自分で自由に触ることのできる環境とか絶対欲しいはず!!
ただ、注意点もないわけじゃなく
- 自宅サーバーは24時間稼働させる場合、電気代がかかることを考慮する
- 重要なデータは定期的にバックアップすることを推奨
- Tailscaleの無料プランには接続数などの制限があるため確認が必要
などについては実施が必要です。
今回の記事は概要のご説明ですが、少しずつ、自分の備忘録もかねて記事を作っていこうと思っております。
最後まで書ききれるように、是非応援よろしくお願いします。